あの日
黄昏時の彼女の髪は
ライオンのような金色に
太陽光で透けていて
殺那的でひどく儚く
綺麗だった
あの日
日暮れ後の帰路の街灯は
雨で墜ちながら羽虫が
電子みたいに飛び回り
原子みたいな生命力で
美しかった
煌めきは一瞬
二度と出逢えないモノを
沢山 沢山 見過ごしてきた
存在を確認
後で泣いて悔やんだんじゃあ
何にも
何にもならないのにな
あの日
朝日が外で待ち構えていて
光が瞳に突き刺さり
眩しさの先に見た世界は
水溜まりが輝いていて
希望的だった
煌めきは一瞬
二度と出逢えないモノだから
切なく 特別で 大事に見える
存在を未確認
後で泣いて悔やんだんじゃあ
何にも
何にもならないのにね
煌めきは一瞬
二度と出逢えないモノだから
絶対 絶対 見逃したくない
存在を観測
後で泣いて悔やんだんじゃあ
何にも
何にもならないから
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