2013年1月12日土曜日

煌き

あの日
黄昏時の彼女の髪は
ライオンのような金色に
太陽光で透けていて
殺那的でひどく儚く
綺麗だった

あの日
日暮れ後の帰路の街灯は
雨で墜ちながら羽虫が
電子みたいに飛び回り
原子みたいな生命力で
美しかった


煌めきは一瞬
二度と出逢えないモノを
沢山 沢山 見過ごしてきた

存在を確認
後で泣いて悔やんだんじゃあ
何にも
何にもならないのにな


あの日
朝日が外で待ち構えていて
光が瞳に突き刺さり
眩しさの先に見た世界は
水溜まりが輝いていて
希望的だった


煌めきは一瞬
二度と出逢えないモノだから
切なく 特別で 大事に見える

存在を未確認
後で泣いて悔やんだんじゃあ
何にも
何にもならないのにね


煌めきは一瞬
二度と出逢えないモノだから
絶対 絶対 見逃したくない

存在を観測
後で泣いて悔やんだんじゃあ
何にも
何にもならないから

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