2013年1月12日土曜日

風が止む頃には

晴れた空の下 グラウンド付きの野原
不意に強い風が 花々を撫で付けた
動けない彼らが 踏み出せた一歩も
所詮風が止めば 終わってしまうもの

風向き一つで 運命は決まる
そうして巡り合えた
凛とした瞳
あどけない笑顔
静寂だけを残して

風は止んだ

花が誘う香りは 微かで細やか
不意にそよ風が 気付かせてくれたもの
止まらない僕らの時間 二人で過ごした日々は
たとえ風が止んでも 消えはしないもの

風向き一つで 世界は変わる
そうして過ごしている
明るく澄んだ声
温かく優しい言葉
今も胸に響いている

“今も元気だよ”
“なんとかやってるよ”
乗せる風もないけれど
花は天に向かって
今日も咲き誇る
それぞれの想いを胸に

生き続けている

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