2012年8月2日木曜日

夏の匂い

昼前の公園から蝉の鳴く声がした
輪唱はない 号令のよう
夏が始まる

体育の後の古典のような気怠さ
部屋の窓のカーテンと影の
動き見てた

代わりのないことは
いつだって同じはずなのに
時計を見て慌てながら
胸の奥 弾んでいるの

夏の匂いは期待ばかり強いる
高い空 背伸びしたい気持ちで
底の高い新しいサンダルに足を通す
長い髪も蒸し暑くってもう
鬱陶しくなってきたけれど
あなたがもしも気に入るなら
ちょっとくらいいいよ 頑張るよ


アスファルトから出る 熱気を見てたじろぐ
転べないな 歩く人たちは
涼しい顔してる

体育の後の部活のような熱気
逆上せてたら 夏は終わる
そういうことね

代わりのないことは
いつだって同じはずだから
一瞬も大事にしようと
一人 決意固めたの

夏の匂いは教訓を迫る
同じ空 同じ道を歩く
違うのはサンダルぎこちない歩調くらい
長い髪は纏めたし
失敗の無いことを祈るだけ
あなたがもしも気に入るなら
それだけで良いよ 嬉しいよ


もしこの夏が終わるころ
私 暗い気持ちになっていたら
どうすれば良いんだろうな
不安が 頭をよぎる

夏の匂いは後押しばかりする
無責任に弾ませる
あなたがもし見てくれるなら
解ったよ いいよ 頑張るよ

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曲: http://www.nicovideo.jp/watch/sm18662588